11日よりクラフト展「 3 hands and materials 」を開催いたしております。
手仕事のぬくもりにあふれた秋らしい店内となりました。
どうぞごゆっくりお手にとってご覧いただけたらと思います。
展示に向けて出品者が届けてくれたメッセージを少しづつご紹介いたします。
お読みいただき、作品への興味を深めていただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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マツモト工作室/木工
今回出品するアイテムは?
木製のプレート、カッティングボード、スプーンやフォークなどのカトラリー、
調理用のヘラを出品します。
ものづくりを仕事にされたきっかけ、素材との出会いについて教えてください。
一人暮らしを始めたことがきっかけでインテリアに興味を持つようになり、漠然と自分の手で家具を作れたらという憧れの気持ちを抱いていました。学生時代はスポーツ(レスリング)をしていて手仕事には無縁、卒業後に職業訓練校に通って木工の基礎を学びました。
ちょうど木工職人を募集していた静岡県伊豆市の森林ボランティア団体に入ることができ、指導者として派遣されていたアトリエときデザイン研究所の時松辰夫先生の元で木製品の製作に携わりながら、様々な技術を仕込んでいただきました。震災後に団体が解散することになり、そのタイミングで所属していた若手職人三名が施設を引き継ぐ形で独立をしました。
古くからの観光地であり自然も豊かな地元伊豆修善寺には、ゲストハウスやショップを経営する同世代の仲間も多く、家族ぐるみでの繋がりの中で、仕事の上でも皆で協力し合っています。職人として、木に関わる分野で声をかけていただくことも増えました。人の縁に恵まれていると常日頃感じています。
この素材の魅力はどんなところだと思いますか?
師匠である時松先生は「木は何でも使える」とよくおっしゃっていました。自分も本当にそうだと思っています。色んな樹種があり、それぞれに特徴があります。
地元の森林の間伐材(杉や檜)の再利用にも取り組んでいますが、今は器やカトラリーをメインに制作しているので、それに適したより固くて丈夫な樹種をセレクトするようになりました。形にすることで見えてくる個々の表情や魅力を、作品を通して感じていただけたらと思います。
作品へのこだわりや、現在取り組んでいることがあればお聞かせください。
木の器やカトラリーを良くみせる、可愛らしくみせる、その要は、作品一つ一つの「フチ」だと感じています。たかが3ミリくらいの厚みですがその3ミリが器の表情になってきます。例えばスプーンひとつとっても、正面、真横、斜め、実際手にした時、など、色々な角度からの見えにこだわって、美しい形を模索しています。使う方が豊かな気持ちになるよう一つ一つ丁寧に作らせていただいています。
マツモト工作室/松本克也(まつもと かつや)
静岡県出身。
職業訓練校で木工の基礎を学ぶ。
伊豆市の森林ボランティア団体に木工職人として在籍。震災後に独立。
現在も地元修善寺にて制作活動を続けている。
- 2017.11.15 Wednesday
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- 18:16
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- by patrone