4月19日より、企画展示「シ・ロ・ノ・ハ・ナ・シ」を開催いたしております。
本日は陶芸作家・結城智子さんの作品の一部と、今回のテーマである「白」について寄せてくださったメッセージをご紹介いたします。
私のやきものは3種の白を重ねて創って行きます。
粘土の白、化粧の白、釉薬の白。どの白をとっても、同じ白ではなくそれぞれの白を持つので重ね具合により、各々の表情をみせます。
真っ白に対して、私は妙な緊張感とあこがれを持っています。
好きなのに、汚してしまうのが怖いから近寄らないという心理に近いのかもしれません。
私の創る白の作品と「真っ白」というイメージには温度差があります。
なぜこの白なのか。真っ白というのは私にとって隙のないとても綺麗なものです。
あこがれはあるけれど気持ちになじんでいないからか、
どこかですぐ気持ちが冷めてしまう所もあります。
やきものを創る上で、紙や土器のような質感を表現したいというのがあります。
和紙がみせる穏やかな柔らかさや暖かみ、土器のような土の中から産まれたような力強さ。
それを白で表現すると、均一な白、真っ白ではない、
少し黄っぽいまばらな層のある白色になります。
隙があり、身体と気持ちになじむ色。器でいえば食材になじむ色。
そんな白を求めて創っています。
・・・・・
2016年4月30日(土)まで
tomoko yuki × chino yoneyama
「シ・ロ・ノ・ハ・ナ・シ」
本日は陶芸作家・結城智子さんの作品の一部と、今回のテーマである「白」について寄せてくださったメッセージをご紹介いたします。
私のやきものは3種の白を重ねて創って行きます。
粘土の白、化粧の白、釉薬の白。どの白をとっても、同じ白ではなくそれぞれの白を持つので重ね具合により、各々の表情をみせます。
真っ白に対して、私は妙な緊張感とあこがれを持っています。
好きなのに、汚してしまうのが怖いから近寄らないという心理に近いのかもしれません。
私の創る白の作品と「真っ白」というイメージには温度差があります。
なぜこの白なのか。真っ白というのは私にとって隙のないとても綺麗なものです。
あこがれはあるけれど気持ちになじんでいないからか、
どこかですぐ気持ちが冷めてしまう所もあります。
やきものを創る上で、紙や土器のような質感を表現したいというのがあります。
和紙がみせる穏やかな柔らかさや暖かみ、土器のような土の中から産まれたような力強さ。
それを白で表現すると、均一な白、真っ白ではない、
少し黄っぽいまばらな層のある白色になります。
隙があり、身体と気持ちになじむ色。器でいえば食材になじむ色。
そんな白を求めて創っています。
結城智子(ゆうき ともこ) 1979年 京都府生まれ 1999年 奈良芸術短期大学洋画科卒業 2002年 京都芸術デザイン専門学校卒業 2014年 愛知県立窯業高等技術専門校修了 東京小平市にて開窯 普段使いで楽しんでいただけるものを心がけ、日々制作に取り組んでいる。 http://mashimoto.web.fc2.com/
・・・・・
2016年4月30日(土)まで
tomoko yuki × chino yoneyama
「シ・ロ・ノ・ハ・ナ・シ」
- 2016.04.28 Thursday
- イベント
- 19:15
- comments(0)
- trackbacks(0)
- by patrone